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DESIGN IDEAS

中庭は、どのくらいの広さが必要? 使い方から考える庭の大きさ

杉本です。 中庭が欲しいけれど、どのくらいの広さを取ればいいのか。間取りを考え始めると、気になるところだと思います。 窓から緑を眺めたい。椅子を出してお茶を飲みたい。休日には家族で食事をしたい。同じ中庭でも、過ごし方によって必要な大きさは変わってきます。まずは、そこで何をしたいかから考えてみましょう。 眺める庭と、外で過ごす庭 食卓の向こうに木が見えて、季節によって枝や葉の表情が変わる。そんな庭であれば、全面を人が歩ける場所にする必要はありません。室内からどのように見えるかを考え、植える場所と手入れに入る道を整えていきます。 一方、外で食事をするなら、テーブルが置けるだけでは足りません。椅子を引いて立ち上がる場所や、料理を運んで通る場所も必要です。使いたい家具の寸法を図面に入れると、庭での動きが想像しやすくなります。窓の開き方によっても、使える場所は変わります。扉を開けたときに椅子に当たらないか、室内から一歩出る場所が確保できるかまで、合わせて見ておきたいです。 毎日することと、たまにしたいこと。その両方を並べてみるのもよいと思います。年に数回の集まりのために、普段よく使う部屋を窮屈にしてしまっては、少しもったいないですね。 面積が同じでも、庭の感じ方は違う 細長い庭と、まとまりのある四角い庭。同じ面積でも、使い方や室内からの見え方は違います。通り抜ける庭なら 長さが生きますし、テーブルを囲んで座るなら、家具と人が収まる幅が欲しくなります。 また、庭の幅と、それを囲む建物の高さとの関係も見ておきたいです。平屋に囲まれた庭と、二階建てに囲まれた庭では、立ったときに見える空の広さが変わります。平面図の面積だけでは分からないところです。 宝塚のライトコートハウスでは、住まいの中央に光庭を設け、二層の吹抜けを通して家の奥へ光を届ける構成としています。庭をひとつの外部空間として見るだけでなく、周囲の部屋や上の階との関係から考える例です。
木の育つ場所と、人の居場所を分けてみる できたばかりの庭では、木の足元が少し寂しく見えることがあります。ただ、そこをすぐに埋めてしまわず、育ったときの枝の広がりや、手入れのしやすさも考えておきたいです。 木を植えるなら、枝だけでなく、根が育つ土の範囲も必要になります。庭に合う樹木を選び、建物や舗装との距離を造園の方とも相談しながら決めていきます。大きな木を一本植えることが、どの庭にも合うわけではありません。 庭全体を同じように使おうとせず、緑を育てる場所、腰掛ける場所、通る場所を整理する。そうすると、限られた庭でも、どこに余裕を持たせたいかが見えてきます。掃除道具を持って入れるか、水やりができるかも忘れずに確かめます。 中庭の広さは、家全体と行き来して決める 岩出のコートハウスは、中央の中庭に向けて部屋を配置した住まいです。庭の周りに日常の居場所をつくることで、ひとつの庭が複数の部屋と関わっています。 計画するときも、中庭を何畳にするかを先に決めるより、食卓やソファを置いた図面から庭を見てみます。毎日どこから眺めるのか。外へ出るにはどの窓を使うのか。実際の暮らしに沿って考えると、庭に必要な幅や位置を絞りやすくなります。 庭を広げた分、廊下が長くなりすぎないか、収納や水回りに無理が出ていないか。模型では囲まれ方を確かめ、図面では暮らしの動きを追う。その行き来の中で、建物と庭の大きさを一緒に整えていきます。 シンクスタジオでは、中庭の面積だけを切り離さず、室内での過ごし方や外へ出る時間まで合わせて考えています。毎日よく使い、よく眺める庭にしたいですね。